MIX TAPE史上稀にみる驚異的な人気を博している『R&B BOUTIQUE』を筆頭に、コンスタントなリリースと、誰もが羨むポピュラリティで、数々のMIX WORKを配信中のDJ KENKAIDA。
2005年にはNYCのレーベル“AV8”が所有するUSHERやJAY-Zらのオリジナル音源をMIXした作品を発表し、DJ SHUZOやDJ DASKとともに『AV8 STREET』をオフィシャルワークとしてリリースした。同作品は、外資系CDショップを中心に大きな話題となり、そこから派生した反響は計り知れないものであった。
CLUB DJとしてのキャリアで特筆すべきは、その共演者の豪華さである。説明不要のスーパーアーティストKANYE WESTや、元祖PARTYキラーの FATMAN SCOOP、エミネム成功の立役者DJ GREEN LANTERN、NY MIX TAPE界の異端児DJ VLAD....と、人気・実力共にトップクラスの面子ばかりが名を連ねる。そんな中でも、MIX WORKでみせるSWEETなR&Bの一面はもちろん、HIP HOP~DANCEHALLまで余すとこなくカバーし、マイペースにフロアをロックしてしまうKENKAIDAの測定不能なキャパシティの広さには要注意である。結果、アーティストからもBIG RESPECTを受け、その事実は、KENKAIDAのモチベーションを保つ糧となっている。
活動エリアも幅広く、東京はもちろんのこと、北海道から沖縄まで全国主要都市をカバー。2006年度のクラブツアーにおいては、総動員数10,000人超えで、金字塔に匹敵する数字を打ち立てた。また、KENKAIDAの快進撃は海外にまで派生し、アメリカ本国はもちろん、アジア諸国からもオファーを受け、名実共に“世界水準”のDJとしてフロアをロックし続けている。
MixTape史上まれに見る数字を記録している『R&B BOUTIQUE』シリーズを始め、現場以外でも意欲的なKENKAIDA。日本を代表するHIP HOPアーティスト、Rhymesterの活動の集大成ともいうべきベスト盤ではNon Stop DVD MIXを担当したりと、KENKAIDAの柔軟性を感じさせる仕事ぶりには、感心するばかりである。
流行に敏感なヘッズや、R&B LOVERの女性リスナーと、幅広い年代と嗜好を持つ人間から支持を集めまくるDJ KENKAIDA。彼の進化は現在進行形で、今後の活動フィールドの拡張、繰り広げられるであろう“無限大”の展開に、日本のシーンの未来を願う。